ギックリした時には遅かった

とうとう、やってしまった。
疲労が限界まで来てるなーとは感じていた。
肩こりどころか首もこっていて、頭痛もしていた。
背中も腰もバキバキいっていた。
横になっていても身体中が凝り固まって痛かった。
口内炎は3個できて、何を食べてもしみた。
唇にはヘルペスができ、とても痛かった。


お昼に下の子のオムツを替えていた時だった。
汚れたオムツを丸めて横に置いた途端、ピキッ!と、脳内まで電気信号が走ったような音が聞こえたような気がした。


ぎっくり腰だ。


どうしよう。
とりあえず、オムツのテープを止めないとならない。
でも、体を動かせない。
そうこうしているうちに、寝返りをしてしまいそうだ。手を伸ばしなんとか足を捕まえて、寝返りを阻止する。
そのまま足を引き摺ってオムツのテープを止めた。
本当はズボンを履かせたいけど、痛くてとても無理なので諦めた。

四つんばいになり、手を伸ばし、なんとかスマホを手にした。まずは、夫に連絡をしなければ!

「すみません、ぎっくり腰になってしまったので、出来れば早く帰ってきてもらえるかな?オムツを取り替えるのも痛い」

夫は仕事中のため、なかなか既読にならない。
上の子は、今日は塾の学力テストのため、帰宅は22時を過ぎる。まずは、なんとかしなければ。

オムツ替えをしていたのは、お昼寝布団の上だったので、とりあえずこの上で寝かせてみよう。
本当はベッドまで行きたいけど、自分だけなら頑張ればなんとかなっても、赤ちゃんを抱っこして運ぶのは不可能だ。

私が横になる場所に布団を持ってこれたらいいけど、それも無理なので、クッションを枕にしてラグの上に横になってみた。
い、痛い。ピキピキと痛みが走り、横になるのも辛い。なんとか横になっても、それほど厚いラグではないため、固い…。でも、自分一人じゃないので仕方ない。

なんとか、お昼寝布団の横に体を横たえることが出来たので、トントンと寝かしつける。
いつもは抱っこのため、添い寝トントンじゃあ寝れないらしくギャンギャン泣くが、何も出来なくて私まで泣けてくる。
そのうち泣きつかれて寝るが、数時間後起きる。
起きても一緒に遊んであげられず、横で歌を歌ったり、コショコショして時間を稼ぐ。
添い乳でまた寝かせる。

夕方になり、夫から電話。今日は早く帰るから、と。
早くと言っても21時前には帰って来ないだろうから、期待しないでおこう。

ぎっくり腰に関する情報をスマホで検索。
なになに、腰を冷やすと良いらしい。氷でアイスパックを作るのが良いらしいが、そこまでたどり着けないし、そんなもん作れないよっ!ということで却下。
冷湿布でもいいらしいが、薬箱を出せないので却下。

サラシ等でキツク締めるといいらしいが、サラシもコルセットも、クスリ等が入っている棚の横にあるため、とてもじゃないけど棚から出すことが出来ないから無理だ。

整形外科に行くように、と書いているサイトが多かったが、赤ちゃん連れでは無理。

実家や友人を頼りましょう、とも書いてあったが、夫も私も実家は遠く、飛行機でしか行けない場所にあるから無理。ましてや頼れる友達なんて、今時なかなかいないんじゃない?

ということで、お昼寝布団に子供を寝かせ、私はひたすら居間のラグの上で、クッションを枕にし横になってます。

下が固いから、体が痛い。いや、腰が痛いのかな。
子供の分のタオルケットはあるが、私の分がないため寒い。取りに行くのは不安なので我慢。
トイレが近くなるのが嫌だから、水分を取っていないため、喉がカラカラ。
体に良くないのはわかるけど、でもどうしようもないんだもの。

その後、オムツを激痛の中、なんとか取り替え、またギャン泣きさせながら寝せて。こんなに日中寝たら、今夜は寝ないぞー。

こういうとき、どうすればいいのかな?
誰も頼れる人がいない人だって、いっぱいいると思うんだけど。

ようやく21時。ぎっくり腰になってから約9時間。
固い床の上に寝ているため、痛くなる体と腰に耐えながら、なんとか乳飲み子のお世話をしてきたけど、きっともうすぐ誰かが帰ってくるはず。
それまであと少し頑張るぞ!