売れ残り花火の行方~正しい処理の方法~

先日、都内で花火がしたい!というエントリを書いたが、何故だか随分アクセスが多かった。
恐らく、売れ残りの花火の行方ということで、たどり着いたらしい。

先日のは売れ残りの花火に関しての内容ではなかったので、今回はきちんと載せたい。

基本的には季節外れの花火はとにかくセールで売る。
それでも残った場合、バックヤードにて従業員向けに安く売ったりもする。
とにかく安くしても売り切るのが基本だ。

でも花火には消費期限というものがない。
去年のだろうが、一昨年のだろうが、使用には問題ないのだ。

だからどうしても残ってしまったものに関しては、所謂バッタ屋等にまとめて売られる時もある。
小売店側とすれば、ストックしておく場所代もバカにならないから。

ただし、消費期限がないので、大手小売店の配送センターや卸し問屋などでは、高温多湿を避け、火気厳禁の場所で保管してるところもあるかもしれない。
ただ、保管には他の商品と比べても、注意も保管の手間も必要だし、万が一のリスクを考えるとどうかな?とも思う。
消費期限はないとはいえ、去年の花火をつけると、なんとなくイマイチな感じもする。
ということは、そのようなクレームを避けるためにも、一般的な小売店はその年に仕入れた花火は来年用に残してないと思う。

実際、花火メーカーはどうしているのだろうか。
花火メーカーとしては、消費期限は無いが10年を目安に処分するよう呼び掛けているところがほとんどだ。

10年も前の花火を保管している人はまずいないだろうけど、処分するときは注意が必要だ。
花火は火薬なのだから、そのまま捨てるのは論外。
大事故につながる可能性が非常に高い。

バケツなどに水をくみ、3日ほど浸して、完全に火薬が水を吸ったのを確認して燃えるごみに捨てるのが一般的だ。
正確には、お住まいの地域の役所に訪ねたほうがいいが、まずこの方法で問題ないはず。

逆に保管は、高温多湿を避け、火気厳禁での保管が必要だ。
今の日本に、高温多湿を避けるなんて難しいと思うのだけど、あまりに高温になると自然発火しないとは言えないので、十分に注意が必要だ。
万が一の事を考えて、保管場所の周りに、燃えやすいものを置かないことも大事だ。

花火はキレイで楽しくて夏の思い出になるが、火薬には違いないので、取り扱いに注意し、安全に楽しんでもらいたい。